ねじりまんぽ(蹴上トンネル)

洛東

秋の京都に思いをせるなら、南禅寺や永観堂は真っ先にあがってくると思います。

京都市営地下鉄蹴上駅からおり、蹴上インクラインの方向に進むと思うのですが、そこに小さなトンネルがたたずんでいます。

そこになんだか、くすりと笑ってしまう名前があるではないですか。

それが歩行者用トンネル『ねじりまんぽ』です。

今回は、簡単な説明をさせていただきます。

基本情報

建設:明治21年(1888)6月

地下鉄「蹴上駅」1番出口から徒歩約2分
市バス「岡崎法勝寺町」徒歩約5分

『ねじりまんぽ』ってどのような意味?

『まんぽ』とは、近畿地方でトンネルのことを指す方言です。

また、『ねじり』とはその通り、ねじれているということです。

直訳すると、ねじれているトンネルとなりますが、なにがと思われると思います。

1度とおったことがある方にはわかると思いますが、トンネル内の煉瓦れんががねじれたように組み合わされているのです。

ねじれている意味は?

このトンネルの上にはインクライン(傾斜鉄道)が通っていました。そのため十分な強度が必要になります。

そのため、らせん状に煉瓦れんがを積むことで強度を増しているのです。

文字が書いてある?

西側(雄観奇想ゆうかんきそう

西側には、左側から読むのですが、『雄観奇想ゆうかんきそう』と書かれています。

これは、『見事な眺めと優れた考え』という意味です。

東側(陽気発処ようきはっするところ

東側にも、『陽気発処ようきはっするところ』と書いてあり、これは『精神を集中すれば、どんな困難にも打ち勝つ』という意味です。

北垣国道きたがき くにみち

この文字(扁額へんがく)は、第三代目の京都府知事である北垣国道きたがき くにみちがトンネルの完成を祝い書いております。

明治初期東京や大阪へ人口の流失が止まらず、産業衰退により、都市としての活力が失われつつあった中、北垣国道は、あの琵琶湖疏水を計画した人物でもあります。

地図

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