塔頭(たっちゅう)とは

神社仏閣基礎
きつねくん
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簡単に言うと、お寺の敷地内にある小寺などの建物

『塔』とは

塔とは おはかを意味しています。

塔を使った言葉に、宝塔という言葉があります。

これは、お釈迦様の遺骨(仏舎利)を納めたものですので、お墓に近い意味にとれますよね。

塔頭(たっちゅう)とは

塔頭たっちゅうとは、本寺ほんじ(総括するお寺)の境内けいだいにある小寺やぼう(住職たちが住む建物)のことです。

特にお寺のことは、塔頭たっちゅう寺院じいんなどと呼びます。

もともとは、本寺の高僧がお亡くなりになったときに、お墓(つまり塔)を建てて、お弟子さんが近くに小庵しょうあん(小さな建物)を建てて守ったのが始まりです。

やがて、死ぬ前であっても、高僧が隠居いんきょ(第一線を退く)し寺の近くや境内に小院しょういんを建てて住むこともでてきました。

もちろん、隠居されても仏様へ念仏を唱えたり、お経を読んだりしますので、仏像を祀られたりします。

その結果、小さなお寺のようになり、高僧が亡くなったあとも引き続き住職たちが住む坊となったり小寺になったりしました。

また明治以降では、本寺の一部ではなく、独立した寺院として扱われることも多いです。

きつねくん
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つまり 塔頭は2つのパターンがあります。

 高僧の塔(墓)が出来てから、守るぼうや小寺が出来て、塔頭となった場合

 境内に高僧が住む庵や坊、または小寺を作り、高僧が亡くなったことで塔頭になる場合

類語

  • 塔頭(たっちゅう)
  • 塔中(たっちゅう)
  • 小寺院(しょうじいん)
  • 脇寺(わきじ)

代表的な塔頭

  • 相国寺塔頭寺院
     金閣寺きんかくじ鹿苑寺ろくおんじ
     銀閣寺ぎんかくじ慈照寺じしょうじ
  • 南禅寺塔頭寺院
     金地院こんちいん
     天授庵てんじゅあん
  • 東福寺塔頭寺院
     霊雲院れいうんいん
     天得院てんとくいん
     勝林寺しょうりんじ

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